第88回 GS木鶏クラブ【枠を破る】

5月11日(土曜日)に行われた88回目の木鶏会から、感想文を紹介します。
7月の新年度に向けての準備等、何かと気忙しく折角社員が書いた感想文を読めずにおりました。

この感想文を読むというルーティンをやらないと、心に雑草がはえてしまうような感覚があり、なんか調子が悪いように感じます。 本日やっと時間が取れ、全員分(43人分)を読破し清々しい気持ちになりました。(^▽^)

さて今回は、4月入社の新卒新入社員4人の感想文です。
私が言うのもなんですが・・・立派です。
是非、ご覧ください。

『利他の心が人生を開く』 (Iさん)

私は今回、このテーマで度々登場した「大義」と「利他」にフォーカスしてみました。

まず大義ですが、理想という言葉が本文にも出ましたが、大義とは理想の状態だと解釈しました。
すると、世の中がどうあれば理想なのかを追い求めることで大義が持てるのかなと思いました。

次に利他の精神についてですが、単に人の為ではなく、自分の名誉、権力、お金など一切気にしないというとんでもない心構えでした。

そんなことができるのかと考えましたが、大義の話とつながってきて、あくまで追うものは大義、そして名誉やお金は返ってくるだけのものなのだと思いました。
これを読み、私自身は、自分の欠乏欲求を満たしたいと思っているなと感じました。
どうすれば利他の精神を持てるか考えると、大義を持つことは勿論ですが、前提に自分が幸せであることが大事だと思います。

そう考えると私が今欲するものは足りていないから欲するわけで、求めること自体は悪ではないのかなと思いました。
その上で、今は大義に向かって何をすべきか考え、積んでいくことを心がけようと思います。

最後に、私の大義は何か少し考えましたが、それは「働く=楽しい が当たり前になっていくこと」です。
ここがT字型人材のところと繋がるかもしれないなと思ったので、メンバー各々が大義を明確にすると、より面白い組織になるのではないかと思いました。

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『利他の心が人生を開く』 (Kさん)

約1か月間研修をうけてきて、利他の心を感じる場面が多くありました。
今行っている開発研修では、初めて見るもの・触れるものばかりで、分からない所だらけですが、新人の四人で聞き合い教え合うということを繰り返しています。

私は四人の中でも特に理解の遅い方で、三人に質問をすることが多いのですが、自分の事で精一杯のはずなのに、嫌な顔一つせず、私の疑問が解決するまで付き合ってくれます。

このような同期の利他の心を感じると、自分の心はどうか、ということを考えました。最近の私は自分の事で頭がいっぱいで、周りに気を配れていなかったのではないかと思います。

本文中に「心は丁寧に手入れをしておけば満開のきれいな花が咲くけれど、それを怠ればすぐ雑草だらけになる」という言葉がありました。

自分の心の手入れで一番大事なのは「ありがとう」の気持ちを忘れないことなのかなと思います。
周りの方からの利他の心を受けた時、それを素直に受け取って「ありがとう」の気持ちを持つこと、それを繰り返し継続していくことで自分の心が栄養のある状態になっていくのではないでしょうか。

また、自分の心をそのような状態にしておかないと、他者に対する利他の心は芽生えないと思います。
私がたくさんの方から受けて嬉しかった利他の心を、今度は私が周りの方々に返していきたいと思います。

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『枠を破る』(Sさん)

私はこの「枠を破る」を拝読して2カ所の文に惹かれました。

1つ目は「人間が枠を破るには、よき師に会い、視座を高める必要があること」という文です。
1人では自分がしていることが正しいと思い、なかなか枠を破ることはできませんが、第三者から指摘されることで気づくことがよくあります。

私は1つの意見(よき師の意見)ばかりに耳を傾けがちなので、よき師だけでなく様々な人の意見に耳を傾け、それぞれの考え方を受け入れた中で自分に合った枠の破り方で変化し続けたいと思いました。

2つ目は枠を破るには「自分を超えたある何者かに自己を捧げるという気持ちがなければできない」という文です。枠を破る中でも目的を明確にし、その目的の中で自分のためではなく誰かのためという考えを持つことで強い意思を持つことができるのだと分かりました。

前回の木鶏会の際、私は努力が最後まで続かないという課題がありました。
今回の記事で誰かのために、といういいキーワードをいただいたので努力の目的も誰のためにするのかを明確にして強い意思を持とうと思います!

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『枠を破る』(Mさん)

「人間は利己的な生き物である」という考察は、受け入れ難いがしばしば真実だと思います。

日常生活でも、ついつい損益を考えた行動をしてしまうことがあります。
しかし、損益を考えた行動がもたらすのは、その時だけの「快感」であり、周囲には善き影響を与えるどころか、マイナスな影響を与えてしまうと思います。

会社という組織の中で、自らの損益を基準とした態度や姿勢を持ち込んでしまうと、他の人とのベクトルが揃わず、「会社」というチームが善き方向へ進む力を弱めてしまうことは言うまでもありません。

私の小学校の先輩である稲盛和夫氏の「利他の心」は、朝起きてから寝るまで意識し続けたい心だと考えました。
利他の心は温かいものだと、つい先日実感しました。私がGSに入社してまもなく風邪で欠勤した時、同期の仲間は私を想ってその日に学んだことや励ましのメッセージを付箋に記し、そっとデスクに貼っていてくれました。

この付箋が伝えてくれた、利他的な行動の温もりは私の心の動力源となり、他の人にもこの温もりを伝えたいという想いが強くなりました。

利他的な心がもたらす活力は、さらに利他的な心で循環させなければならないと思います。周りへの気配りや損益を超えた行動で、社内で働く上での安心感や幸福感を大きくする人間となるよう努めたいと思います。